日本三大温泉という言葉がありますが、どの温泉を選択するかは諸説が乱立しております。そこで三大大規模温泉とすると日本中の温泉地の中では絞られて参ります。関東に二つ、九州に一つです。つまり草津温泉、箱根温泉と別府温泉です。その基準は温泉地の規模、旅館の数、温泉井戸の数で勝手に判断しました。しかしながら環太平洋火山帯の真上にある日本列島では1000-1500m掘ればどこでも温泉が出るとも言われます。その為鹿児島市の様に市内何処でも温泉が湧き、銭湯すべてが温泉である大規模温泉都市もございます。ここでは草津温泉を取り上げます。
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草津温泉は群馬県北部に位置しており、すぐ北は新潟県、西は長野県に接しております。交通アクサスは最近良くなってきましたが、東京からでは上野からの直行の特急があります。上越新幹線高崎駅、長野新幹線軽井沢駅からの乗換となっており、関西等遠隔地からは陸の孤島なのです。北陸経由で新幹線で軽井沢まで行って草津へ行く方法もいいかもしれません。周囲は活火山である草津白根山、本白根山や浅間山がすぐ近くにあり、海抜1100-1200mの高原にあります。温泉湧き出し量は32300L/分ととてつもない量なのです。その温度も44.9-94.5度(中心部の湯畑付近は98度に達します)です。なので草津温泉では湯畑を作って自然の力で冷却をして入浴に適した温度にしているのです。
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草津温泉の中心部に湯畑はございます。その横に劇場の様な建物があり、熱の湯といいます。そこで湯もみショーが1日6回行われております。9:30 10:00 10:30 15:30 16:00、16:30、価格は大人600円、子供300円です。草津良いとこ一度はおいで~♪と草津音頭に合わせて女性が湯を掻き混ぜます。この180cmある板で湯を掻き混ぜるのです。なぜこのような見世物が有るかと言うと湯畑の98度のお湯を外で60度位まで下げます。しかし60度では大やけどをしますので、上と下の湯を混ぜて45度位にするのです。45度は入浴の限界です。東京の銭湯は熱いと言いますが大体45度です、この基準は草津から来たのではないでしょうか?
草津温泉の泉質は酸性泉です。ある温泉井戸は硫黄泉が出ます。酸性度が非常に高い為、殺菌効果が高いと言われます。昔から湯治に利用されてきており、特に皮膚病、神経痛、糖尿病等に効果があるようです。草津温泉旅館組合には2015年現在106の旅館が登録されており、大小のホテルや旅館を紹介しております。どのホテルや旅館には内湯が当然あり、湯治や温泉を楽しめます。内湯だけでなく外湯巡りをしては如何でしょうか?草津温泉の中には複数の異なる泉質の温泉があり、泉源井戸は7ヵ所ございます。中心部の湯畑のその一つなのです。
では草津の主な泉源を見て行きましょう。上記の通り7か所あります。まず1か所目は湯畑です。草津の中心部であり98度で湧く温泉の冷却の為の施設です。ここに熱の湯があります。2か所目はすぐ横の白旗の湯です。ここは白色の温泉で熱の湯はこの泉源からひいております。昔鎌倉殿こと源頼朝がこの湯を発見したとかで、源氏の旗の白旗の名前が付いたようです。乳白色の温泉はここだけです。3か所目は白旗の湯の隣の御座の湯です。昔の建物の再建です、木の湯と石の湯があった気がします。4か所目は西の河原露天温泉です。500m3という広い露天風呂です。ここへ行くときは温泉街を抜けますので色々なお土産を見れます。5か所目は地蔵の湯です。ここは湯畑から西の河原とは反対の東の方角へ行きます。昔この湯で目を洗えば眼病が治るとの地蔵様からのお告げのあったという説話がある温泉です。ここの前にも足湯があります。ここまで来ればもう少し東へ移動して6ヵ所目の大滝の湯へ行けばどうでしょうか?湯温の異なる温泉に順番に浸かる入浴法があるところです。昔改修間には最後の混浴風呂があった場所かもしれません。そして最後7か所目は千代の湯です。湯長の掛け声のもと高温の湯に入る伝統的入浴法があるそうですが、私が行った時は誰もいませんでした。
上記の中で御座の湯、大滝の湯と西の河原露天風呂は草津三湯と呼んで、観光客にお勧めしております。私は全部行きました、地元の方が行く鄙びた外湯も風情があります。外湯で廻っていると途中で色々買い食いしたり、買い物したりします。温泉饅頭は昔どこの温泉でも同じようなものだったのですが、最近は非常に特色のあるものがあるようです。これこそ地元の特産品、特に新商品は要注意です。試供品を一口、うまい!もう一口をやって結局買いました。見つけてください、地元の新商品。草津は冬はスキー、その他の季節はゴルフが良いと思います。ここでゴルフしたくなりますね。